当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
アメリカ／エヴァーグレーズ国立公園
【場 所】
アメリカ／フロリダ州
【登録範囲】
面積約５９００ｋ㎡の国立公園。
【登録基準】～自然遺産①②④～【1979年登録】
地球の歴史の各主要段階をあらわす優れたもの。
生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。
学術上、環境保護上価値を有する絶滅の恐れのある野生種のための自然生息域。
アメリカ／エヴァーグレーズ国立公園についての解説
【アメリカ／エヴァーグレーズ国立公園】
フロリダ半島南端、全米最大の湿原地帯の一部をなす公園は、温帯と熱帯、川と海が交差する位置にあり、複雑な生態系を育んでいます。アリゲーターとアメリカンクロコダイルの２種のワニ、1000種もの植物、700種もの動物が棲息しています。
カヤツリグサの仲間ソーグラスに覆われた草原地帯は、大部分がマングローブが群生し、ハンモックと呼ばれる島々が浮かぶ浅瀬の水域です。先住民が「池」と呼んだ一帯は、一日に５～８ｃｍの流れがある最大幅150ｋｍの川です。
動植物に格好の自然環境を提供する一方、過去50年間に、鳥類・魚類の80～90％が絶滅しました。アメリカマナティーなど50種が絶滅を危惧され、1993年に危機遺産に登録されました。
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