当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
アメリカ～カナダ／アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群
【場 所】
アメリカ／アラスカ州
カナダ／ユーコン準州、ブリティッシュ・コロンビア州
【登録範囲】
アラスカの南東部からカナダの北西部にかけての、広大な地域に広がる総面積９万８３９１ｋ㎡の国際自然保護区。
【登録基準】～自然遺産②③④～【1979年登録 1992・1994年範囲拡大】
生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
学術上、環境保護上価値を有する絶滅の恐れのある野生種のための自然生息域。
アメリカ～カナダ／アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群についての解説
【アメリカ～カナダ／
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群】
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群は、三つの国立公園と一つの州立自然公園からなる世界最大規模の国際自然保護区です。
山岳地帯から海岸部に及ぶ三つの山岳公園では、ツンドラ地帯の森林や平原、氷河期に形成された氷層やＵ字谷、氷河や急流が複雑に入り組んでいます。ここはムース（ヘラジカ）やカリブー（トナカイ）など野生動物の楽園でもあります。
アラスカ湾に面したグレーシャー・ベイ国立公園は、氷期の様子を伝える貴重な場となっています。険しい山岳地帯から流れ下った氷河が海に到達し、轟音とともに崩れ落ちる現象が延々と繰り返されています。
しかし、この地域の氷河は、急速な勢いで後退していて、地球温暖化の影響が懸念されています。
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